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【骨盤臓器脱・子宮脱予防】産後1ヵ月よく休み、骨盤底筋を守るべし!

出産骨盤臓器脱

産後はよく休まないと、骨盤臓器脱・子宮脱になる危険性あり!

産褥期1ヵ月の大切さ

「産褥期(さんじょくき)」という言葉があります。産後1ヵ月ほどかけて、体をしっかり休ませ、もとの体調に戻すための大切な期間のことを指します。なぜ1ヵ月かというのには理由があります。それは特に、骨盤が元の形や大きさに戻るのに、1ヵ月ほどかかるからです。

けれども第一子の出産のとき、私はまじめに産褥期に休まなかったのです! その理由は、1つには家事を助けてくれる人がいなかったこと。夫は協力的ではありましたが、ご飯は作れないし、あまり頼りになりませんでした。家庭の事情で、里帰り出産や母に来てもらうという選択肢もありませんでした。

もう1つは、お腹から赤ちゃんがいなくなり体が軽く感じられたので(体重はあまり戻りませんでしたが!)、ついつい普通に動き回ってしまったこと。

そして何よりも、当時は産褥期の大切さを、私がきちんと理解していなかったためです。

産褥期に休まないことで子宮脱に!

一人目を出産した後に体をしっかり休ませなかったことが原因で、それから約2年後の二人目の妊娠初期に、私は子宮脱という病気になってしまいました。

子宮脱とは? 骨盤臓器脱の1つです。子宮が骨盤の中の正しい位置から下がってしまい、一部または全部が膣の外に出てしまう女性の病気です。位置が下がってはいるが膣内に留まっている、「子宮下垂」という状態もあります。

私は二人目妊娠2ヵ月目のある日、入浴中に急に異物感を感じました。下を向くと今まで見たことのないものが一部見えました。その時の驚きと恐怖を、今でもはっきり覚えています。

今ならネットで検索すれば情報がたくさん出てきます。しかし当時はまだインターネットがあまり普及していませんでした。自分にいったい何が起きているのか調べることができず、不安で不安でたまりませんでした。

翌日かかりつけの産婦人科にすぐに行きました。ところがお医者さんの説明も曖昧で・・・。もしかしたらそのお医者さんにとって、私が初めてのケースだったのかもしれません。あきらかによく知らない様子でした。あとでわかったことですが、昔、女性が何人もの子どもを産み、かつ農作業などの重労働をしていた時代は、子宮脱は珍しいことではなかったのだそうです。しかし少子化が進み、肉体労働が減った今日、子宮脱の妊婦はそのお医者さんには馴染みがないことだったようです。

私の場合は子宮脱の初期状態。体を横にしていれば子宮は引っ込んでくれているのですが、立つと下がってきてしまうのでした。赤ちゃんのお家である子宮が出てしまうことで細菌に触れ、赤ちゃんに感染してしまうといけないので、「出産まで、極力家で寝ているように」とお医者さんに言われました。それ以来、家で安静にしながら、無事に生まれてくれるのだろうかと不安を抱えたまま、妊娠期間を過ごしたのでした。

妊娠・出産によって子宮脱が起こる理由

骨盤内の臓器を支える骨盤底筋

女性の骨盤内には子宮、膀胱、直腸などがあります。そしてこれらの臓器が落ちないように、骨盤底筋という筋肉が、ハンモックのように下から支えています。しかしながら、妊娠、出産、加齢、重労働、肥満などにより、骨盤底筋が傷ついたり緩んでしまうことがあるのだそうです。

傷ついたり緩んでしまった骨盤底筋は、内部の臓器をしっかり支えることができなくなります。それによって引き起こされるのが、子宮脱や子宮下垂などです。また子宮ではなく、別の臓器が下がってくる場合もあります。膀胱溜、直腸溜などと呼ばれるものです。

妊娠・出産は骨盤底筋を傷める

妊娠中は子宮が大きくなるため、それを支える骨盤底筋の負担が増します。そしてお産の際には、赤ちゃんはお母さんのいきみに合わせて、骨盤底筋を猛烈に圧迫しながら産道を通っていきます。その勢いで、骨盤底筋は傷つき、伸びてしまうのだそうです。

私の場合、一人目の子が4,000グラム近い大きな子でした。そのためなかなか産道を進んでくれなかったらしく、お医者さんと助産婦さんが二人がかりで私のお腹を思いっきり何度も押して、やっと生まれてくれました。初めての出産でしたので、当時「お産とはこういうもの」くらいにしか思っていませんでしたが、どうやらその際に、骨盤底筋が人一倍損傷したようです。二人目の妊娠初期に子宮脱になってしまった時に、お医者さんから「最初の出産で、骨盤底筋のハンモックを引っ張るひも(靭帯)が伸びきってしまったのだろう。伸びきったゴムが元に戻れないのと同じこと」と言われました。

産後の休養は、骨盤が元に戻るのを待つため

妊娠・出産には骨盤底筋が傷むことのほか、骨盤の形の変化も伴います。赤ちゃんを世に送り出すために、骨盤は大きく広がり、不安定な状態になるのだそうです。産後、骨盤が妊娠前と同じように締まるのに、1か月かかるということです。

しかし私は、一人目の出産の際、この骨盤がまだ広がっている間に、普通に家事をしたり、動き回っていたのです。まだお腹に子どもがいた時は、大きな子宮が臓器を上に押し上げていたわけですが、産後は子宮が小さくなり、それまで上に押されていた臓器が下がってきます。広がったままの骨盤に臓器が下りてくると、骨盤はそれ以上小さくなれません。そして臓器が出産で傷んでいる骨盤底筋を圧迫し、子宮脱などの骨盤臓器脱へとつながる原因となるのだそうです。

だからこそ、産後1ヵ月はしっかり休むことが重要なのですね。しっかり休んで、骨盤の形や大きさが元に戻るのを待ちましょう。それによって、疲弊している骨盤底筋に回復するチャンスを与えましょう。そうでないと、私のように、骨盤底筋のハンモックが伸び切ったゴムのようになってしまうかもしれません!

骨盤臓器脱は気づかぬうちに進行する!

骨盤臓器脱は、はじめは自覚症状がない

私の場合、一人目の妊娠・出産で、骨盤底筋がすっかり緩んでしまったわけですが、それを知ったのは、二人目の妊娠2ヵ月目に子宮脱になったからです。一人目出産から、約2年経過してのことです。二人目の妊娠でほんのわずかに大きくなった子宮を、骨盤底筋のハンモックが支えられなくなってしまったのですね。

妊娠のごく初期のことですから、子宮の大きさの変化は微々たるものだったはず。ですから急に状態が悪くなったのではなく、おそらく一人目出産後からすでに、子宮は徐々に下垂しつつあったのだろうと思われます。二人目を授かるまで、自覚症状は全くありませんでした。

徐々に進行するから予防が大切

子宮脱などの骨盤臓器脱は知らない間に進んでしまうので、日ごろから骨盤底筋を鍛える運動をして、予防することが大切です。とはいえ、私は骨盤底筋運動を産婦人科で度々勧められながら、長年さぼってきたのよね(汗)

お勧め書籍

子宮脱などの骨盤臓器脱について悩んでいたら、まずはこちらの本を読むと良いと思います。私が知っている中で、一番分かりやすく書かれている本です。

とっこ
とっこ

出産を控えていらっしゃる方へ:

私みたいにならないように、産後はしっかり休んでくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

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