離婚率が高い国際結婚で成功するため、私達夫婦が実践中の5つの秘訣

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国際結婚の増加

私はアメリカ人の夫と結婚して、もう30年ほどになります。私達が結婚した頃と比べると、今は国際結婚のカップルが随分増えたと肌で感じています。

といいますのも、結婚当初夫と一緒に街を歩いていると、とにかく目立ってしまったのでした。周囲の人達の視線をしょっちゅう感じたのです。外国人である夫が珍しかったのか、英語で会話をしている私達が珍しかったのか、どこに行っても周りの人達が私達の方をチラチラ、ジロジロ見ていました。

しかし今は、そういうことが全くなくなりました。国際結婚が珍しいことではなくなってきている証拠だと私は思っています。

皆さんの近くにも、国際結婚のカップルの方達が結構いらっしゃるのではないでしょうか。

国際結婚の離婚率

国際結婚カップルの増加と共に、実は国際結婚の離婚件数も増加しているのだそうです。

厚生労働省が公開しているデータによると、国際結婚の離婚率は、なんと約7割にものぼるのだそうです。日本人同士の結婚の場合、離婚率は約3割ということですから、国際結婚の離婚率がいかに高いかということが分かります。

国際結婚で離婚しないために

我が家は離婚は考えたことはありません。それでも問題が全くなかったわけではありません。「日本人同士の夫婦だったらこういうことでもめないだろうな」という場面にぶつかったことは何度もあります。

国際結婚であるかどうかに関わらず、円満な家庭を築いていくためには、お互いの努力が必要だと思います。離婚率が高い国際結婚においては、おそらくその努力をもっとしないといけないのでしょうね。そこで、幸せな夫婦であり続けるために私達夫婦が実践してきた5つの秘訣を紹介します。

コミュニケーションを大切に

夫婦のコミュニケーションが重要だということは、結婚当初から夫によく言われてきたことです。

「以心伝心」という四字熟語がありますね。言葉に表さなくても心と心が通じ合うということですが、この日本人的な「言わなくても分かる」という考え方は捨てた方がよいです。国際結婚では、なんでも言葉に言い表して、パートナーに伝えることが大切です。

そもそも男性と女性とでは、物事の考え方や感じ方が異なります。それに加えて国際結婚では、言葉の差、文化の差、国籍の差があるのですから、それらの差を乗り越えてお互いを理解し合うためには、深いコミュニケーションが欠かせません。

ちなみに我が家では、夫と話し合って、結婚当初から、夫婦間の会話は英語ですることに決めました。それは夫は日本語が苦手で、夫の日本語よりも私の英語の方が格段に上手だったからです。夫は仕事のために日本語を勉強する必要がありました。しかし私が日本語を使うことによって夫が日本語を覚えることよりも、夫婦で英語で会話をすることで夫婦間のコミュニケーションを密にすることの方が、結婚生活には重要だと考えたからです。

パートナーの文化を理解

国際結婚では、夫と妻が育った環境の違いから、お互いの価値観や考え方が大きく異なることがよくあります。それが離婚する国際結婚カップルの原因の1つになっているようです。

我が家の例を1つ挙げましょう。子供が高校生になり、給食の代わりにお弁当を持たせるようになった時のことです。私が子供の栄養面を考えて、毎朝早起きして色々なおかずの入ったお弁当を作るのを見て、夫は驚きあきれていました。

アメリカ人家庭の子供のお弁当といえば、ピーナツバターとジャムをぬっただけの簡単なサンドイッチ(peanut butter & jelly sandwich)が定番です。夫も子供の時にそれで育ちました。

なぜ私が子供のために朝から時間をかけて「贅沢な」昼食を用意するのか(アメリカ人の夫には日本のお弁当は「贅沢」に見えたのです)、夫には理解できなかったし、私が子供達を甘やかしていると感じたようです。

しかし夫には健康的な昼食を子供に食べさせる大切さを説明して、私が朝の時間を無駄にしているのではないことを分かってもらいました。また私もアメリカの食文化を理解し、子供にはピーナツバター&ジェリーサンドイッチは作りませんが、自分自身では食べることもあります!

国際結婚ではお互いの文化が異なるのは仕方がないです。それが離婚の理由にならないないようにしましょう。自分にとって馴染みのないことでも、理解し、認め、受け入れ合うことが大切です。

パートナーをほめる

夫と私はお互いが何かする度に “Thank you”と言い合います。また夫は褒め上手で、私の手料理をいつも”good supper!”などと言って褒めてくれます。(実際はそれほどおいしくないと思いますが。)

家事は同じことの繰り返しなので、つい「やるのが当たり前」だと受け止められがちです。しかし日々感謝されることで、自分のしていることに価値があると感じることができます。

相手のすることに感謝し、それを言葉で言い表してみませんか。それによって「自分はパートナーに必要とされている大切な存在なのだ」と充足感を得て、日々の生活を満たされた気持ちで送ることができます。

ケンカは持ち越さない

私達夫婦で結婚当初話し合って決めたことに、「ケンカはその日のうちに解決する」というのがあります。結婚というのは他人同士が一緒に生活するのですから、当然腹の立つことも起こります。ケンカも若い時はよくしました。

腹が立つ時は私は一人になって、泣いたりわめいたり気が済むまで騒いだあと(笑)、冷静になって何がどう悪かったのか、考えるようにしました。そしてその日のうちに夫と落ち着いて話合うようにしました。時には私が謝り、時には夫が謝り、時にはお互いが謝って解決です。

いざこざがあった時に解決しないまま持ち越すと、嫌な気持ちが溜まっていってしまいます。それが積もり積もっていくと、離婚の原因になりかねません。問題が起きたら、その日のうちに解決するのがベストです。

パートナーの話をよく聞く

夫はよく職場の話を私にしてくれます。正直なところ、どうでもいいつまらない話題も多いのですが、夫が話す時はきちんと聞くようにしています。

聞くということは、相手に関心を向け、相手のために時間を割くということです。「あなたに興味を持っているよ」という気持ちが伝わることになります。

誰かに話をきちんと聞いてもらえると、自分が受け入れられていると感じることができます。お互いが受け入れられていると実感できたら、離婚の危機に直面する可能性がぐんと低くなると思います。家庭がお互いを受容し合う場であり続けるようにと願っています。

とっこ
とっこ

国際結婚は離婚率が高く、難しい面もありますが、努力と工夫で幸せな結婚生活を送ることができます。参考にして頂けたら幸いです。

 

 

 

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