国民年金は、将来いくらもらえるのか不安がありますが、実はとてもお得だと思います。しかも「付加年金」でさらにお得にできます。今回は、私も利用している付加年金のお話です。
国民年金は得か?
国民年金は将来いくらもらえるのか分からないとか、国民年金保険料を払うのは損になるのではないかなどと心配されがちです。確かに、現在年金を受給されている高齢者の方たちから比べると、将来の受給額は減っていくことは避けられないようです。
では、国民年金よりも民間の個人年金に加入した方が得なのでしょうか?
私自身は厚生年金の加入期間が3年ほどしかなく、受給資格期間のほとんどが国民年金です。「年金定期便」を見ますと、65歳からの年金予想額は75万円ほど。月額わずか62,500円です。
これでは老後が不安ですので、数年前に民間の個人年金保険に加入しました。しかしその時に数字を比較してみて分かったことは、国民年金の方が個人年金保険よりも得だということです。国民年金の方が、支払った保険料に対する返戻率が、個人年金保険よりもずっと高いのです。
それは国民年金には、国の税金が使われているからです。支払われる年金は、私達が納める保険料に加えて、国が国庫から出してくれる税金で賄われます。そのため、国民年金は、民間の個人年金保険では太刀打ちできない高い返戻率となっています。
というわけで、国民年金はありがたく頂戴したい。そして少しでもお得に頂戴したいと思うわけです。
国民年金をもっとお得に!
国民年金「付加年金」
メリットの高い国民年金を、さらにお得にする「付加年金」という制度があります。付加年金とは、月額400円の付加保険料を、通常の保険料に上乗せして支払うというものです。そうすると、「200円×付加保険料納付月数」を、付加年金額として将来受け取ることができます。
例えば、付加年金保険料を20年間(240ヶ月)支払ったとします。
付加保険料:
400円×240ヶ月=96,000円
付加年金:
200円×240ヶ月=48,000円
この例では、生きている限り、毎年48,000円の年金を上乗せして受け取れることになります。つまり、2年間で支払った保険料のモトがとれます。そしてそれ以降は、長生きするほど得になります。例えば65歳から受給が始まり、85歳まで生きたとしたら、もらえる付加年金総額は96万円です。
国民年金の付加年金は、費用対効果が高いと思いませんか?2年で必ずモトがとれます。付加年金は絶対申し込んだ方がお得です!
付加年金を申し込める人
付加年金は、国民年金保険料を支払っている人しか申し込めません。つまり、厚生年金に加入している人や、その被扶養配偶者(第3号被保険者)は申し込むことができません。
また、国民年金基金に加入している人も、付加年金を申し込むことができません。
逆に言えば、国民年金保険料を支払っていて、国民年金基金に加入していない人はせっかくの特権ですので、ぜひ付加年金保険料を支払うことをお勧めします。
付加年金保険料のお得な支払方法
私は国民年金保険料を2年前納で支払っています。2年前納にする場合、付加保険料の総額(2年分)は9,220円になります。つまり1ヶ月当たり約384円と、通常の保険料400円よりも割安になります。
付加年金保険料だけですとわずかな差ですが、保険料全体で考えると2年前納のお得感がわかります。国民年金保険料を2年前納することで、約1ヶ月分の保険料節約になります。
国民年金の付加年金の申込は、お住まいの市区町村役場や年金事務所で行うことができます。コスパ抜群のお得な制度ですので、お勧めします!
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