低金利で今は銀行に預けても、お金はほとんど増えませんね。そこで私は2年前に、メットライフ生命の「ドルスマート」という米ドル建て一時払い終身保険に加入しました。外貨建て終身保険には、為替リスクや為替手数料がかかるなどのデメリットが伴いますが、メリットも大きいです。ドル建て終身保険のメリットや、どうすればデメリットを最小限に抑えられるかの話です。
ドル建て終身保険に加入するまで
保険の無料相談を利用
外貨建て終身保険についてネットで調べてメリット・デメリットはだいたい分かったものの、結局どうするのがよいのか、どの商品がいいのか一人で判断するのは私には難しすぎました。そこで保険の無料相談を利用することにしました。
無料相談は本当に「無料」です。でも無料なだけに、「実は何かウラがあるのではないか?勧めてくれる商品に偏りがあるのではないか?」などと心配してしまいました。そこで石橋を叩いて渡るタイプの私は、3社の無料相談を利用しました。
3社利用するとそれだけ時間がかかります。しかし説明してくれるファイナンシャルプランナー(FP)さんによって、「分かりやすい、分かりにくい」がありましたので、複数利用するメリットは大きいと思いました。また1人のFPさんは、たまたま特定の保険会社だけを専門に扱っている方でした。それでは当然勧める保険商品に偏りが出てしまいますから、話はとても勉強になりましたが、商品決定の上ではあてにならないなと思いました。そういう点からも、複数の方から無料相談を受けることをお勧めします。
保険の無料相談をしてくれるFPさんを紹介してくれる会社はたくさんあります。時々キャンペーンをしていて、ギフトを頂けることもあります。私は1社からお米券を頂きました♪無料相談のメリットは大きいですよ!
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次に、ファイナンシャルプランナーさん達から教えて頂いたことなどをまとめます。
外貨建て終身保険のメリット
メリット1:貯蓄性
マイナス金利政策の影響で、円建て終身保険の解約返戻金は、昔の商品と比べると非常に少なくなっています。それに対し、外貨建て終身保険は金利の高い外貨で運用されるので、高い解約返戻金を期待できます。
私は結局、メットライフ生命の「ドルスマート」に一時払いで加入しました。分割して払うよりも一時払いの方が貯蓄性が高いし、ちょうど円高の頃でしたので、タイミング的にもまとめて支払いたかったからです。
私が選んだ商品の20年後の解約返礼率は約133%~199%です。(積立利率変動型のため、解約返戻率に幅があります)。円建て終身保険には、おそらくこれほど解約返戻金が高い商品は、今はないと思います。
メリット2:為替差益
外貨建て終身保険には、満期時や解約時の為替が、購入時よりも円安・外貨高であれば、為替差益が得られるというメリットがあります。私が選んだのはドル建て一時払い終身保険ですが、購入時、1ドル約102円で円高傾向にありましたので、良い買い物ができたかなと思います。解約時に102円よりも円安・ドル高になっていれば、受け取る金額がいっそう増えることになります。
とはいえ長い年数で見ると、これから為替が大きく変動する可能性もあります。解約時に円高・ドル安になっていれば、受け取る金額が減るという為替リスクもあります。
メリット3:資産分散
将来、円安やインフレで円の資産価値が下がる可能性があります。そういう意味では、資産が日本円だけということにもリスクがあるわけです。
外貨を持って資産を分散させておくことで、資産が目減りするリスクを小さくすることができます。
その点、米ドルは主要通貨なので安心だと思いました。豪ドル建て終身保険にも貯蓄性の高い良い商品があったのですが、通貨の安心さでは米ドルの方が勝っているかなと思い、米ドル建て終身保険を選びました。
ドル建て終身保険のデメリット対策
為替リスク対策
ドル建て終身保険には、前述の通り、購入時よりも円高・ドル安であれば、受け取る金額が目減りするというデメリットがあります。この為替リスクに備えるために、次の3つを覚えておけば大丈夫だと、私は思っています。
円安になるまで解約しない
私は1ドル約102円で、米ドル建て終身保険を一括払いで購入しました。保険なので私が万一の時は家族が保険金を受け取ることになりますが、この保険に加入した目的は、将来解約して、老後資金として使うためです。
解約するということは、自分で解約のタイミングを決めることができるということです。つまり1ドル102円よりも円高であるならば、解約を見送ることで為替リスクを回避することができます。
102円よりも円安の時に、少しずつ解約する予定でいます。
高い積立利率が為替リスクをカバー
外貨建て終身保険は積立利率が高く、そのため高い解約返戻金が期待できます。メットライフ生命の「ドルスマート」終身保険の積立利率は年3~5%となっており、3%が最低保証されています。
20年間積立利率が最低の3%で運用されたと仮定し、20年後に解約したとして受け取る金額を計算してみました。すると為替レートが1ドル77円まで円高になっていたとしても、加入時の支払い額よりは多い金額を受け取れることが分かりました。つまり大きく円高に変動したとしても、1ドル77円までであれば多少なりとも収益が見込める計算になります。
外貨建て終身保険は確かに為替リスクを伴いますが、高い積立利率が受取額の目減りをカバーしてくれるというメリットがあります。
最悪の場合ドル建てで受け取る
為替レートが大きく円高に進んで為替差損が出そうだったら、最悪の場合はドル建てで受け取るという方法もあります。ドル建てで受取り、ドルのまま持っている限り、為替リスクの心配はありません。
例えば、ドル建て終身保険を老後資金に使う予定だったが、円高が続いて解約しそびれて私が他界してしまった場合、子供達はドル建てで保険金を受け取ることで、リスクを回避できます。
子供達はドルで受け取り、将来円安になった時に円に換えてもよいし、アメリカに旅行することがあれば、そこでドルのままお金を使えば損は出ません。
為替手数料対策
外貨と日本円を交換する時には、為替手数料がかかります。外貨建て終身保険に加入する場合は、為替手数料がかかるというデメリットがあります。
そこで、ドル建て終身保険の解約返戻金を日本円にするには、どうすれば一番手数料が安くて済むかを考えておく必要があります。
保険会社から保険金や解約返戻金を日本円で受け取る、つまり銀行口座に日本円で振り込まれるようにするのが一番便利で簡単ですが、一般的に為替手数料が高いです。
その場合は保険会社からはドル建てで受け取り、その後、自分で安い手数料で日本円に換金する方がお得です。たとえば為替手数料が安い銀行にドル口座を開設し、その口座に解約返戻金を振り込んでもらい、後で日本円に換えるという方法などです。私はその方法でいこうと思っています。
このように外貨建て終身保険にはデメリットもありますが、うまく対応することでデメリットを最小限に抑えることができます。問題は私がお婆さんになった時にきちんと対応できるかどうかです!家族のために用意した我が家の資産一覧表にはここに書いたようなことも記してありますので、もしも私が痴呆症になってしまったら、家族がサポートしてくれることも期待しています(笑)
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